筋肉を学ぶ(速筋と遅筋の違い)

筋トレの目的

筋肉のアンチエイジングをする際に、筋力をアップさせるトレーニングは必須です。スキンケア商品のように、ただ肌に塗れば良い、などというアイテムはありません。

 

年齢を積み重ね、久しく『筋トレ』から遠ざかっていた方であっても、アンチエイジングをするためには、昔を思い出し、厳しい筋トレを再開しなければならないのです。

 

しかし、部活動などを通じて筋トレに励んでいた方の多くは、顧問の先生や先輩たちに指導されたメニューを繰り返すばかりで、自分が行っている筋トレが、筋肉のどの部分に作用していたのかを、明確には知らないままだったのではないでしょうか。

 

おそらくは、腕が鍛えられる、腹筋や背筋、太腿が鍛えられるといった漠然としたイメージだけでトレーニングを続けていた方も少なくないはずです。

 

筋肉の種類

筋肉のアンチエイジングでは、加齢と共に衰えてしまった筋肉を、トレーニングによって鍛え直すことが重要になってきます。では、この時に鍛える筋肉とは、いったい何を指しているのでしょうか。

 

筋トレをするのだから、当然鍛えるのは『腕』や『足』の筋肉に違いない。そう答えるのは間違いではありません。しかし、厳密な答えとしては、間違っているのです。

 

そもそも筋肉とは、筋繊維から構成されるもので、この筋繊維を鍛えることで筋力があがったり、筋肉が肥大化していくのです。
そして筋繊維には『速筋』と『遅筋』といったかたちで、2つの種類があるのです。

 

瞬発性に秀でた筋肉

まず『速筋』ですが、この速筋は、その名の通り瞬発的に大きな力を生み出すことに優れています。
この速筋を効果的に活用する競技に当てはめてみると、短距離走やウエイトリフティング、アームレスリングなどが該当してきます。

 

これらの競技自体をイメージしてもらうと分かりやすいですが、どの競技も、長時間に渡って筋肉を動かす必要が無く、ほぼ瞬発的な力を発揮させることに重点を置いていることが分かるでしょう。

 

また速筋は、体内の糖質をエネルギーに変えているのですが、元々の筋肉に蓄えられる糖質量が少ないために、大きな力を出し続けることができません。
その為、速筋はいざという時に活躍するような瞬発性の高い用途として使われるのです。

 

肉体を動かす筋肉のエンジン

これに対し、私たちが日常的に使っている筋肉が『遅筋』となります。
遅筋とは、文字通り長い時間を活動する時に役立つ筋肉のことで、速筋のような大きな力はなくとも、持久力に優れた特性を持っています。

 

速筋から短距離走をイメージしたように、まさしく遅筋はマラソンランナーなどに求められる筋肉であり、主に有酸素運動時に力を発揮しています。
また遅筋は、その色の特長から『赤筋』とも呼ばれ(速筋は白で表されます)、私たちの体を構成する筋肉量の7~8割を占めているのです。

 

ちなみに、遅筋はどれほど鍛えても筋肉が大きく肥大化するようなことはありません。(マラソンランナーの体をイメージすると分かりやすいと思います)

 

筋トレをした際に、腕や足の筋肉が肥大化し、見た目にも鍛えられた印象を受けるのは速筋の方なのです。

 

ですので、筋肉のアンチエイジングを行う場合には、自分にあった(必要な)筋肉の質を見定め、その上で効果的なトレーニングメニューを組んでいく必要があるのです。